脂肪が多い動物性食品を食べると、女性ホルモン濃度が高くなります。女性ホルモンは脂肪が原料なので、脂肪摂取量が多いと女性ホルモンが増えすぎて、乳がんのリスクが高まったりするそうです。
ただ、ご存知のように、女性ホルモンには、肌のコラーゲンやエラスチン(肌のハリを保つ成分)を増やす、美しい髪を保つ、骨を強くする、コレステロールの蓄積を防ぐなど、美容にいい面もたくさんあります。
女性ホルモンはいわば天然の美容液、ですから脂肪摂取は少なくても美容上困るし、多すぎても困ります。血中女性ホルモンを、多すぎ少なすぎず適度に保つことは、ナチュラル・アンチエイジングの最重要課題の一つです。
亜麻仁油(フラックスシードオイル)の美容効果がすごい?
かといって、動物性脂肪を摂りすぎると、がんのリスクも上がります。ですから、女性ホルモンの原料になる「オメガ3脂肪酸(必須脂肪酸のひとつ)」をたくさん含む、良質な植物油やナッツを欠かさないようにするといいです。
具体的には、亜麻仁油(フラックスシードオイル)を毎日大さじ1杯、ドレッシングの材料としてサラダにかけたり納豆にかけたりするといいですし、チアシードもジュースや豆乳などに入れて食べてもいいです。
アーモンド、くるみ、カシューナッツなどを、サラダや炒め物に食べるようにしてもいいでしょう。ただし、いくらいい油でも食べ過ぎると太りますので注意しましょう。
また、女性ホルモンのために積極的にとっているのは、大豆製品です。大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンが足りないときに補ってくれます。レッドクローバーのハーブティーや葛湯にも、イソフラボンが多いです。
種からしぼったざくろジュースやいちじくには、植物性の女性ホルモンが含まれているので、ときどき食べるといいです。また、フランス海岸松樹皮エキスは卵巣の老化を食い止めるそうです。
その他には、アンデスいものマカのパウダー。マカには女性ホルモンの働きを活発にし、バランスを整える働きがあるのです。水素のサプリメントも、善玉女性ホルモンを増やしてくれるので頼もしい味方です。
40歳をすぎると女性ホルモンは徐々に減っていきます。女性ホルモンの減少を食い止め、適度な量を保っていきたいものです。